ルーツ2
『何しとんよーアホっ!何でそんな事するんよ!』
聞いた事もない母の奇声入り交じる、ただならぬ声に
飛び起きる私達
母の声が発されていると予測するその場所へ駆けつけると
鮮血の海に沈みかけた父の姿が、風呂場にあった
その父の腕を、タオルでグルグル縛りながら、
母が泣き叫ぶ
『救急車!早くっ!!』
見たことのない目の前の光景にショックで立ち尽くす私が、
今でもどうやって呼んだか記憶が定かではないのだが、
救急車を呼んだ…らしい
救急車のサイレン音が近付く中、
青白い顔でピクリとも動かない父が、鮮血で壁も浴槽も朱に染まった風呂場の中で、母に寄り添われているその様だけは、
私の脳裏の片隅、鮮明に焼き付いて離れない
母が
『心配ないから』
と一言私達に言い残し、タンカーに乗せられた父と救急車で消えていくのを
見えなくなるまで見送り、
風呂場に戻った私は、しばらくその惨劇を頭の中で思い浮かべた後、
その残骸を洗い流さねばとシャワーを捻った
排水口にゆっくりと吸い込まれる、その朱と入れ違いに、湯のせいで、猛々と沸き上がり、あらわになっていく生臭さのお陰で、現実を取り戻した私の目から、初めて涙が溢れた
同時に、父が自ら出刃包丁で傷付けた体から流れた血を、洗い流さなければいけない、その強烈な惨めさと向き合わなければならなかった…
風呂場が何事もなかったかのように片付くまで、私はずっと泣いていたように思う
3へ続く
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聞いた事もない母の奇声入り交じる、ただならぬ声に
飛び起きる私達
母の声が発されていると予測するその場所へ駆けつけると
鮮血の海に沈みかけた父の姿が、風呂場にあった
その父の腕を、タオルでグルグル縛りながら、
母が泣き叫ぶ
『救急車!早くっ!!』
見たことのない目の前の光景にショックで立ち尽くす私が、
今でもどうやって呼んだか記憶が定かではないのだが、
救急車を呼んだ…らしい
救急車のサイレン音が近付く中、
青白い顔でピクリとも動かない父が、鮮血で壁も浴槽も朱に染まった風呂場の中で、母に寄り添われているその様だけは、
私の脳裏の片隅、鮮明に焼き付いて離れない
母が
『心配ないから』
と一言私達に言い残し、タンカーに乗せられた父と救急車で消えていくのを
見えなくなるまで見送り、
風呂場に戻った私は、しばらくその惨劇を頭の中で思い浮かべた後、
その残骸を洗い流さねばとシャワーを捻った
排水口にゆっくりと吸い込まれる、その朱と入れ違いに、湯のせいで、猛々と沸き上がり、あらわになっていく生臭さのお陰で、現実を取り戻した私の目から、初めて涙が溢れた
同時に、父が自ら出刃包丁で傷付けた体から流れた血を、洗い流さなければいけない、その強烈な惨めさと向き合わなければならなかった…
風呂場が何事もなかったかのように片付くまで、私はずっと泣いていたように思う
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風俗 :
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プロフィール
Author:姫路 巨乳 人妻 風俗嬢 ひとみの日記
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姫路人妻クラブ(079-299-3972)在籍のひとみです☆
常にお客様へのサービス向上の為に巨乳を振り回し、奮闘しております☆
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